大人のためのコンサート

少し長く感じた冬が終わり、桜が咲き始めたと思ったら雨とか花冷えとか

春らしい陽気を感じないまま、初夏?

私たちの暮らす地球はお疲れ気味でしょうか・・・。

新年度が始まり、自覚があるなしに関わらず、どことなく元気が出なくて気持ちも落ち込み気味な生徒さんも見られます。

みんな、おつかれさま。

さて、3月は1日に発表会第1弾を行い

22日に大人のピアノコンサート&勉強会を行いました。

1日のレポートはすぐにできたのに

22日の方は・・・あっ!すでに1ヶ月前のことじゃないの!

遅くなってしまってごめんなさい。

備忘として記録しておかなくてはね。

前日まで寒かった3月の土曜日

初めてお借りした鎌倉のカノンハウスにて大人のためのピアノコンサートと、勉強会を開きました。

ここ半年弱で、大人の生徒さんが多く来てくださるようになり

以前から開催したかった、大人のコンサートを開こうと思い立ち、賛同してくださったたくさんの方が参加してくださいました。

よく晴れた土曜日の午後、とても親切な係の方に迎えられました。

こちらはホールではなく、サロン型。

急に気温が上がったため、施設の方が冷房を入れておいてくださいました。

サロンの前方中央に、少し赤みがかった木目に艶のある塗装と、美しい装飾が施されたチェコのピアノ「PETROF」のグランドピアノが置かれていました。

外見の華やかさとは対照的に、温かみのある穏やかな音、タッチは軽めで弾きやすいピアノという印象です。

音楽仲間が集まって、自由に楽しむ雰囲気にしたかったので

こちらの柔らかく、ウェルカムな内装はサロンコンサートにはこの上なくぴったりでした。

コンサート後には、聴きに来てくださったお客様もまじえ、お茶を飲みながらの歓談タイムも設けました。

演奏会の感想を記します。

〜Aさん〜

1日の子どものコンサートにも出演してくださいました。

演奏したモルダウはチェコの音楽。この日のプログラムの中では誰よりもPETROFがぴったりな選曲でした。

トップバッターの重圧に負けることなく、最後まで弾き切りました。Aさんに限らないのですが、それにしてもお忙しい中でも時間をやりくりし、ピアノを練習して人前で演奏するその姿に感心します。

〜Nさん〜

今回Nさんが選んだ2曲はラモーとクープランのフレンチ・バロックの名曲でしたが演奏される機会はそう多くはありません。弾きづらいパッセージ、装飾音も多く、和声を美しく保って聴かせるためには、かなり高度なテクニックが必要でした。

Nさんの演奏は繰り返し丁寧に練習を重ねた賜物でした。

〜Mさん〜

ショパンの最初の即興曲は、とても華やかで軽く、まさに即興的な美しい曲です。Mさんは繊細な表現が非常にうまく、持ち味を十分に発揮できる曲を選ばれました。

研究熱心で、常に向上心を持っておられる方なので、曲全体を丁寧に勉強なさって、本番は非常に美しい演奏でした。

〜Mさん〜

ショパンとイルマの2曲を演奏されました。どちらも水のイメージが大きな作品です。本番前最後のレッスン時に、あと少しだけ、曲のイメージを広げてみませんかと申し上げました。雨だれではショパンの悲哀と幻想を、人気のイルマの代表作ではシンプルな美しさを表現なさいました。本当に美しい音色でした。

〜Kさん〜

グノーのアヴェマリアにも採用されたバッハのプレリュード。崩さず美しく弾くのは難しいのですが、あまりにも練習熱心なKさんは、いとも簡単に(簡単ではありません)しかも優美に弾きました。甘く有名なノクターンは、私とKさんの出会いの曲であり、また近頃亡くなった叔父様に聴いてもらって、泣かせてしまったとのこと。Kさんには特別な曲となったことでしょう。

〜Yさん〜

こんな素敵な曲見つけました、とYさんが選んだのはスペインの作曲家グラナドスの作品で、小ワルツが集まった華やかな曲です。Yさんはピアノのためならどんな苦労もいとわないので、なかなかに厄介だったスペイン風リズムも、本番までにマスターしました。おしゃれで軽さのあるいろいろなワルツでお客様を楽しませていました。

〜Fさん〜

Fさんはリストの「ため息」を演奏しました。華やかで、小さい細かい音の群れのようなパッセージを弾きこなし、演奏後の勉強会で、出演の皆さんから質問ぜめにあっていました。

Fさんの持つ華やかな雰囲気にもぴったりで、ギリギリまで練習を重ねた結果、素晴らしい演奏で取りを務めてくださいました。

演奏会後にお茶の時間をとり、その後は椅子とテーブルを並べて勉強会を行いました。

勉強会には、演奏会に出ることができなかった生徒さんも参加してくださり、その熱心な姿勢に感激しました。

この日初めて顔を合わせた方も多く、お互いの紹介を兼ねながら、まずは情報交換からはじめました。

練習時間はどうやって取るのか、楽譜はどう手に入れているか、この日演奏した曲に対しての質問もたくさんありました。

私からは、譜読みと練習の進め方についてと、その内容に即した補足として和声や、調性等々についての説明を行いました。

1時間半強と考えていた勉強会でしたが、あっという間に2時間が経ち、時間切れとなって解散しました。

皆さんが大変喜んでくださったので、引き続き勉強会を行っていきましょう、ということになりました。

みなさん、本当にお疲れ様でした。

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発表会が終わりました。